ソラシド・マーチ

子どもたちが小学生のうちに、ぜひともマスターして欲しいのは、何かの楽器を演奏できるようになること。そして音符が読めるようになることだと思います。よく「ギターのコードなら分かるけど、音符は無理」という方がいらっしゃいますが、きっと音楽の時間に習ったはずだろうに、もったいないです。音符が読み書きできたら、作曲家への道も開けますからね(作詞家になるにも必須条件です)。

 

私たちが言葉を読み書きするように、音符を読んでメロディーを想像するのって、すごーく楽しいことなのですよ。頭で思い描いたメロディーが実際はどんなふうに聞こえるのか、楽器を使って確かめると、いきなり音が生命を得て走り出します。ピアノやギターじゃなくたって、ハーモニカでもリコーダーでも、好きな曲を丸ごと演奏できるようになれば、みんなが拍手してくれる特技になります。

 

内気な一人っ子だった私は外に出るのがイヤで、小学生のころエレクトーンを習い、さらにピアノと声楽を習いました。そのおかげで、譜面を見て音符に詞が付けられるようになり、天職へとつながったのです。ブルーな気分で落ち込んでる時に、助けてくれたのは自分が作った歌でした(笑)。なかなかよく出来てるって自画自賛すれば、元気が湧いてきます。

 

 

「ソラシド・マーチ」はNHK教育TV「ふえはうたう」で作った歌。リコーダーで「ソ、ラ、シ、ド」の4つの音が吹けるようになったときの練習曲ですが、マーチという言葉を含むタイトルで詞を書いたら、運動会などでよく使われるようになりました。

 

「ソラシド・マーチ」

この道 どこへすすむ道 歩いてたしかめよう
つまさき 追いかけてゆけば 地球をひとまわり

世界じゅうのまちで 友だちができるよ
ハロー ボンジュール
ニーハオ ボンジョルノ
グーテンターク こんにちは

この空 どこへつづく空 歩いてたしかめよう
あしたを 追いかけてゆけば 地球をひとまわり

世界じゅうのまちで 友だちができるよ
ハロー ボンジュール
ニーハオ ボンジョルノ
グーテンターク こんにちは

この道 どこへすすむ道 歩いてたしかめよう
つまさき 追いかけてゆけば 地球をひとまわり

©Copyright 織田ゆり子

 

NHK第38回日本賞のオープニングで使われました。いきさつは別ブログの「嬉しいことがありました」に載せてあります。