赤いやねの家
- 2019.04.27
- 思い出の歌
- おかあさんといっしょ, お母さんといっしょ, 子どものうた
でんしゃのまどから 見える赤い屋根は
小さいころぼくが すんでたあの家
にわにうめた柿のたね 大きくなったかな
クレヨンのらくがきは まだかべにあるかな
今は どんなひとが すんでるあの家
せのびして見ても ある日赤いやねは
かくれてしまったよ ビルのうらがわに
いつかいつかぼくだって 大人になるけど
ひみつだったちか道 はらっぱはあるかな
ずっと心の中 赤いやねの家
©Copyright 織田ゆり子
NHK教育TV「ふえはうたう」の構成をしていたころ、リコーダーの合奏と一緒に歌える曲として作りました。この番組で書いた詞の大半は詞先(詞を先に書く手法)だったのですが、この歌はメロ先。作曲家の上柴はじめさんにメロディを作ってもらい、あとから歌詞をはめこんだ形です。「峠のわが家」みたいなノスタルジックな曲が欲しいとお願いして、デモテープを聞いた瞬間に歌詞が浮かびました。モチーフになったのは江ノ電の車窓から見える、幼児のころに住んでいた2DKの借家。周りの景色すべてが懐かしくて、今でも思い出せば引越しブルーになります。どんな家かは「江ノ電の警笛が聞こえる2DKの小さな窓から」に書きました。
「ふえはうたう」で人気が出て、その後「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」で使われるようになり、長きにわたって小学校の音楽の教科書に掲載されています。この歌がいちばん好き!と言ってくれた子が大きくなって学校の先生になり、授業で子どもたちに教えているのを聞くと感無量です。
YoutubeからBAMIKOさんのバージョンをお借りしました。最も視聴回数が多く、288件のコメントが付いています。
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引越しブルーの原点 生まれた場所へのひとり旅 2019.04.27