独りで部屋を片付けた22歳の引越しブルー
15回に及んだ私の引越しは地名を挙げると、小松(愛媛県)、徳島(愛媛県)、六角橋(神奈川県)、片瀬(神奈川県)、七里ヶ浜(神奈川県)、田園調布(東京都)、南馬込(東京都)、自由が丘(東京都)、碑文谷(東京都)、津(神奈川県)、目黒(東京都)、恵比寿(東京都)、逗子(神奈川県)。ただしこの中でも出て行ったり戻ったりを繰り返した場所があるため、総じた引越しの回数は30回ぐらいかもしれない。   […]
15回に及んだ私の引越しは地名を挙げると、小松(愛媛県)、徳島(愛媛県)、六角橋(神奈川県)、片瀬(神奈川県)、七里ヶ浜(神奈川県)、田園調布(東京都)、南馬込(東京都)、自由が丘(東京都)、碑文谷(東京都)、津(神奈川県)、目黒(東京都)、恵比寿(東京都)、逗子(神奈川県)。ただしこの中でも出て行ったり戻ったりを繰り返した場所があるため、総じた引越しの回数は30回ぐらいかもしれない。   […]
子どもは動物が大好き。ペットとして身近にいない動物も、ぬいぐるみをおねだりして、兄弟のように一緒に眠ります。 ライナスの毛布(安心毛布)みたいに手放さなかったぬいぐるみを、汚れているからと引越しのときに捨ててしまうと、不安が倍増して大変なことに。大人になってもトラウマになって、ぬいぐるみを見ただけで涙が出てしまう人もいるのです。お気に入りを無理に奪うと執着心が強い性格になる恐れがあるので、収納スペ […]
12年ぶりに祖父母と両親、そして一人娘の私とで暮らすことになった鎌倉市七里ガ浜の家は、観光客に大人気の江ノ電「鎌倉高校前」駅から歩いて10分のところにあった。相鉄が開発したシーサイド分譲地という名で、次々に家が立ち並び始めていた新興住宅地だ。我が家は江の島が丸々見下ろせる絶景が自慢だったが、怖いのは雷が近づいたときで、閃光と地響きがすさまじい。どの家よりも高い場所にあるので、万が一にも落雷したとき […]
行った覚えのない駅が時どき夢のなかに出てきます。切符を買おうとして路線図を見上げてるのですが、どう乗り継げば自分の家に帰れるのか、途方に暮れている夢なのです。 時間帯は、帰宅する人たちが改札口から出てくる夕方。駅に続く商店街では「安いよ、安いよ」の声が響き、買い物かごを下げた主婦が今夜のおかずの材料を探しています。 今から初めて乗る電車で遠くに向かう私は、今晩中に家に辿り着けるのかと不安でいっぱい […]
藤沢市片瀬の借家で過ごした小学生のころ、夏休みになると愛媛県西条市に住む祖母の家に遊びに行ったものだ。両親と一緒の時もあれば叔父や親戚に連れられて、寝台列車とフェリーを乗り継ぐ長旅は一日がかりだった。 東京駅から岡山県の宇野駅までは寝台特急列車「瀬戸」に乗る。誰もいない深夜の始発駅を電車が静かに動き出すと、遊園地の乗り物みたいでワクワクが止まらない。かいこ棚のような3段になった寝台の […]
小学生のころ「大きくなったら何になりたい?」と聞かれて、どう答えたか覚えていますか? 私は「歌手」が憧れの職業でした。テレビで歌えることを目指してピアノや声楽を習っていたのですが、どこかで横道にそれて、歌手のための詞を書く人になりました。 第一生命保険では「大人になったらなりたいもの」を毎年アンケ―ト調査しています。2019年3月発表、全国の保育園・幼稚園児・小学1年生から6年生の1,000人を対 […]
一人っ子で、両親が共働きだった私は常にぬくもりに飢えていた。犬猫でも鳥でも金魚でも、とにかく動物が飼いたくてたまらなかった。愛媛県に大家族で住んでいた幼児の頃は、ルシアンという名のマルチーズがいたけれど、一家離散したときに誰が連れて行ったのか、それとも手放してしまったのか、別れ際を覚えていない。 横浜の六角橋に住んでいたときはコッカスパニエルを飼っていた。しかし藤沢市片瀬の家に引越し […]
NHK「おかあさんといっしょ」のディレクターから、「ボサノバで、子どものラブソングを作りたい」と依頼されて書いた歌詞。1993年6月に「今月の歌」になって、8代目・茂森あゆみお姉さん&速水けんたろうお兄さんが歌いました。誰にも明かしていないけれど、ベースにあるのは浮気性だった父親のDNAを引き継いだ幼稚園児の女の子、つまり私です。いきさつは「こっちとそっち|小学校の入学式で一目惚れがバレた記念写真 […]
江ノ電「湘南海岸公園駅」近くの2DKに暮らしたのは、小学校1年後半から中学校3年までの9年間。日産の営業だった父はトップセールスマンとなって顧客の数を増やし、東京都大田区で独立して、事務を手伝う母とともに小さな自動車販売修理会社を持った。そして私は中学受験をして、公立の小学校から私立のお嬢様学校へ進んだ。 当時は日本でいちばん学費が高かった白百合学園に娘を入れるのは、我が家の経済状況 […]
父の転勤先だった徳島では引越しブルーの毎日。前の家に帰ろうと家出をして、森の中で知らないお姉さんに助けてもらったエピソードが「またあそぼ|迷子になって初めてブランコを漕げた徳島の森」。母が迎えに来てくれるのを待つあいだ、公園で乗った夕暮れのブランコは私の中でインパクトが強く、「またあそぼ」という歌になりました。 小学校の教科書に載る栄誉を頂けたけれど、この歌詞の3番は徳島でトラウマとなった思い出が […]